2020/07/09 22:00

写真はスズメバチマイッター(ビルタイプ)。
例年梅雨明け前の今ごろから巣箱の巣門に金網式トラップとセットで装着する作業に入る。
一か所だった巣門(出入り口)が、これを装着すると下段と中段、最上部で10か所を超える出入口に代わる。巣門前に居ついたスズメバチは、働き蜂を噛み殺して巣箱に入ろうと隙をうかがう。朝、大スズメバチ1匹に付かれた箱は夕方まで放置していると20~30匹に増えたスズメバチに巢門を齧られて中に侵入を許し蜜と蜂児を略奪されて崩壊してしまう。こんな悔しい経験をした人は僕だけではない。
だが、このビルタイプのマイッターを装着すると一つだった出入り口が複数で不特定になるから働き蜂は捕殺されにくくなる。これによって敵の数も増えないから被害はとりあえずだが防ぐことができる。
ただし、努々万能と思わないこと。スズメバチ対策はイコール複合対策と頭に叩き込んでもらいたい。5月からエキス入り劇とれトラップ、夏からはビルタイプマイッターと金網式を併用、そして、それでも居つくときは10月からは粘着シートも使い、更に最後の手段は「蜂の巣ころり」になる。次回はこれを紹介しよう。
2020.7.10 岐阜日本みつばち里山プロジェクト 安江三岐彦