2020/06/30 12:44

写真の花の名はシマトレニコ、別名をタイワンシオジという。この花は近年若い人たちの庭園木としても人気が高いが、僕には夏の貴重で代表的な蜜源樹の1つとして大切に育ててきた。7年前に小苗を畑の脇に2本植え今年は満開に咲き始めた。今、梅雨の晴れ間は訪花を告げるみつばちの羽音が甲高く賑わしい。

夏の蜜源花としての価値は愛好家か養蜂家なら知っている。蜜蜂の主食は花の蜜と花粉で、花盛りの春は謳歌し繁栄する彼女たちでも花の少ない夏と冬は一変して厳しい季節をしのがなくてはならない。梅雨の今から秋の花が咲くまで2~3ケ月間の食料はないに等しく、せっせと働いて貯めた蜜を崩してその間をしのぐわけだ。その厳しい夏に咲く少ない蜜源花の話はまたの機会に。

2020.6.30  岐阜日本みつばち里山プロジェクト   安江三岐彦