2020/05/06 13:10


写真は蚊取り器の中の薬剤スぺ―ス、金網で茶袋のメントールが羽にあたらないようにする。

本題に入る。僕の住む岐阜の東濃地方にダニ被害が蔓延し始めた6〜7年前に、同好会の「東濃日本みつばちの会」でダニ研究の権威・前田太郎先生をお呼びしてダニ対策の講習会を開催した。その時、メントールの強制送風法を先生から学び即、実行したのだが、ただただ未熟故の施工失敗で群を逃去させ、トラウマ状態に至り強制送風法から遠のいていた。メントールの融解度合は外気温や量が大きく影響するが、20度を越える気温か続く暖かい5月に一度に20gを上回るメントールを入れてノーマットで強制送風すれば確かに蜂群が逃去する。それは今なら解る。蟻酸など他の投与方法を経験して失敗わ重ねて知った結果、結局は敵量を強制送風で投与するのが一番効果的な方法だと気ずかされた。

ダニ感染は乾燥の進む冬期の3密(集・近・閉)は特に危険な時期だ。真冬下だからとメントールを多めの30グラムを茶パックに入れて3ケ月経ってもほとんど量は減らない。減らないのは溶解していないこと。溶解しなければ効かないのは当たり前で、感染箱が崩壊箱になるのは当たり前だ。

対して、写真の蚊取り器は、薬剤挿入面に小量のメントールを入れ電池で羽根を回転させて送風すれば箱の中を溶解臭が換気する。換気すれば融解臭を満遍なく蜂が嗅ぐ。よって効果が期待できる。前田先生の教えを5年も6年も続けて良好な結果を出したyさんの実績に学んだわけである。

山飼いの丸洞は、この強制送風を1ケ月続けたその結果、効果が認められて蜂が増え始めた。2か月遅れで今月下旬に初分蜂が見られる予定で、その時は、長年苦しんだダニ感染の回復法を身につけた時になる。


2020.5.6  安江 三岐彦