2020/03/23 21:57


写真は入居していた山の待ち箱を開けてびっくり‥

いよいよ、京都日本みつばち週末養蜂の会の分蜂マップが賑やかになってきた。和蜜塾の仲間の巣箱もオス蓋が出はじめ臨月体制の仲間もちらほらの今日この頃、僕は山に置き放っしの待ち箱の手入れに忙しい。前にも触れたが、素晴らしい場所に置く家康式の待ち箱は、運も手伝って年に複数回捕獲できる年もある。なんといっても日本古来の固有種日本みつばちだ。山で天然コロニーの新群を捕獲して増やすのが一番だ。

普通、分蜂捕りを終えるのは夏分蜂の終わる8月、すべての待ち箱を点検して来年に備える。そして翌春の今ごろ再び手入れする。春の手入れを怠ると巣箱の中はヤモリやクモなどの先住者に占領されミツバチは入居してくれない。10年前は軽い足どりで登った岩山を今は息を切らしノロマな動作だから作業は進まない

今日は片道1時間の遠出をして素晴らしい場所の山の待ち箱の写真を撮ってきた。8月に見回った時には入居していなかった空箱が、ごらんのとおりスズメバチに食い荒らされスムシ(ツヅリガの幼虫)に侵されてしまった悲しい残骸のパチリ。いつもシーズンオフの入居群はかわいそうな結末が多い。推測するとスズメバチに追われてこの待ち箱に逃げ込んだが再びスズメバチに襲われたようだ。僕の見立てによれば持ち前の逃去性を発揮して再び逃げ去ったと思われる。巣底に死骸はなかった。どこかで生きながらえていてくれと祈る。
日本みつばちは逃げて逃げて逃げまくって生きながらえるたくましい蜂と言えなくもない。今更ながら見習おう。

   2020.3.23 安江三岐彦