2020/03/01 21:50


写真は今日の我が家の庭に咲くフクジュソウ。本文と関係なし。

旅行を冬季にするようにしたのは、桜が咲き始めると秋までみつばちから目が離せないからである。何年か前の冬に家内と雪降る東北へ旅行して某所の森の中の蜂蜜専門店へ足を延ばして貴重な経験?をした。日本の様々な花の蜂蜜の他にも世界のはちみつが所狭しと並んでいて圧倒されたがなにか違和感を感じた。それはすぐ僕の蜂蜜のように凝固も分離もしていない蜜ばかりだからと気づいた。東北の厳しい冬だ。店内は暖房してあるからといえすべての蜜瓶が凝固も分離もしていないのは僕には不自然だ。そこで試食を勧める店員に尋ねた。僕の名刺を渡した上で「僕の蜂蜜は適正な温度で解かしても数日で再凝固してしまいますがこちらの商品はなぜ凝固しないんですか?」対する定員は私は分からないから責任者に聞いてくれと言ってどこかに電話して僕に受話器を渡した。電話の主はいきなり「適正に温度管理しているから、変な言いがかりをつけるな」と怒鳴って電話を切った。怖くなったから名刺を返してもらって店を出た。

日本ミツバチの蜂蜜は百花蜜(様々な花の蜜が長い期間に貯蜜した蜜)だからほとんどの蜜は凝固や分離や発酵する。対する洋蜜は単花蜜で短期に採蜜するから花の種類で凝固しないかしずらい蜜もあるが、すべての蜜が凝固しないことはあり得ない。西洋ミツバチが集めた凝固する蜜の代表格はレンゲ蜜で凝固しない蜜はアカシア蜜だ。その訳は次の機会にしよう。
2020.3.2

安江三岐彦