2020/02/02 21:23

このやっかいなアカリンダニが上陸したのは最近のこと、まだ10年ソコソコか。欧州から西洋蜜蜂の感染女王蜂を輸入したことから全国へ汚染が広まった。病気が広まった原因は、皮肉なことに病気に丈夫で消毒も不要な強い日本みつばちだつたが、新型ゆえ、そして口内感染という特殊性ゆえに長い間対応がわからなかったことが遅れて災いした。(私見だが、養蜂産業と区別された趣味の日本みつばは原因と対策研究が遅れた一因と思っている。今を騒がすコロナウイルスみたい。)

しかし、救世主が現れた。今は前田太郎博士たちの研究で、我々の飼育理解を深める一定の対策効果が出ている。

日本みつばちは皮膚に着くダニをグルーミングで払い落とすことができる。しかし、20倍以上の顕微鏡でしか見えないこのダニは口から口へ感染しグルーミングで払い落とせない。蜜蜂の体の器官内だけで生きるダニはいったん巣箱に入ると自らの力で一匹たりとてダニを退治できない。感染が早いか、それ以上のスピードで産卵孵化を続けるか、しかしそれでも産卵を止めた冬に一気に崩壊する。口から体内に侵入したメスは器官内で産卵孵化を繰り返す。孵化したメスは外に出て次の蜂に侵入を繰り返して群全体が感染し営巣内で増殖する。雄のダニは器官の中で死におただしい死骸が炭化して飛翔できなくなり営巣は崩壊する。このダニはミツバチの体内だけで生き体外(外)で数時間で死亡する。このメカニズムを解明いた博士たちは、その特徴を逆手に他の蜂に取り付く前にやっつける方法を教えてくれた。新しい蜂に取り付くわずかなスキにダニの苦手なメントールの匂いをかがせる。もしくは希釈蟻酸を直接嗅がせる。それにより他の蜂に取り付くことを防ぎ、感染しない蜂に入れ替わってようやく巣箱が繁栄を続けることができる。感染しても人間には全く害が認められないことが救いだ。

2020.2.2


安江三岐彦