2020/01/13 22:07



写真は、花の咲いた蘭を網の中に囲い入れ、その上に床底(基台)を取り除いた屋根付きの箱を置いたもので、分蜂群が花に群がっている様子です。

この後、この群を上に仕掛けた巣箱に誘導して一群を捕獲します。動画で見ていただけないのが残念です。


この蘭の開花臭(人間には匂いは解らない)と日本みつばちの女王の発するフェロモンが似ているので群が集まるわけですが、

開花した蘭は大よそ20日間咲き続けるので、その間は何度も群の集合に役立つのですが、一度でも蜂が直接受粉行為をするとその花の匂いが止まり、以後蜂の集合能力は弱まるので網で花を囲います。



それから不思議な話をもう一つ。

この蘭は日本みつばちの愛好家が群を捕獲する時に便利な花ですが、不思議なことに、この花が巣箱の傍で咲き誇っていても分蜂しない箱の蜂は花に反応しません。

僕たちはその性質を利用してまだ分蜂は先になるとか、偵察蜂が花につき始めたからソロソロ分蜂が始まるとか分蜂日を予想します。ついでにもう一つの不思議は、何故か、洋蜂はこの蘭に全く無関心で反応を示しません。



2020.1.13